牡蠣の殻の先端は鋭く刃物上になっていますので、注意して作業を行ってください。
写真、動画を用意していますので、以下をご覧下さい。
→牡蠣の下処理について(殻付き牡蠣の剥き方)
殻付き牡蠣の剥き方が分からない
牡蠣の鮮度の見分け方は?
新鮮さのポイントは、おおきく3つ!
①身が膨らんでいる
②弾力があること
③艶(つや)があること
の3点です。
くたびれた牡蠣は、ハリが無くなり、平らになります。
生食用と加熱用は何が違う?やはり、鮮度の差ですか?
一般的に、生食用は、鮮度がいいもの、加熱用は、鮮度が悪いものと思われがちですが、そうではありません。
採取される海域の違いによるもので、鮮度面は何も変わらず同じです。
生食用は、プランクトンの少ない海域で、比較的小粒、生のまま食べられます。
加熱用は、プランクトンの多い海域で、栄養素は豊富で、旨味とこくがあります。
指定海域:採取したかきをそのまま生食用かきとして出荷できる海域
条件付指定海域:採取したかきを人工浄化(おおむね20時間換水)することによって生食用かきとして出荷できる海域
指定外海域:加熱調理用かきしか出荷できない海域
一番おいしい時期は、いつですか?やはり、年末ですか?
一般的なイメージは、年末、お歳暮の時期が一番おいしいというイメージがあるかもしれませんが、実は、年が明けた 1月~2月頃が、最も身も膨らみ美味しい旬となります。みなさん、意外と思われますが、これホントです。
広島県では、1月~2月にかけ、各地で牡蠣祭りが開催されますが、この時期が美味しい時期になります。
是非、この時期にも、おいしい牡蠣をご賞味して頂きたいですね。
牡蠣は栄養が豊富と言われますが、どんな栄養、効能があるのですか?
効能としては、
①お肌によい
②肝臓によい
③コレステロールを下げる
④貧血防止
⑤老化防止
⑥神経系のトラブル(視力回復・精神安定)解消
と言われてており、いいことたくさんです。
栄養成分は、以下の通り豊富で、まさに、”海のミルク”です。
日本食品標準成分表2015年版(七訂) 可食部100g当たり
エネルギー | 60kcal |
---|---|
水分 | 85g |
タンパク質 | 6.6g |
脂質 | 1.4g |
炭水化物 | 4.7g |
灰分 | 2.3g |
飽和脂肪酸 | 0.23g |
不飽和脂肪酸 | 0.50g |
コレステロール | 51mg |
食物繊維 | 0g |
無機質 (ミネラル) |
ナトリウム | 520mg |
---|---|---|
カリウム | 190mg | |
カルシウム | 88mg | |
マグネシウム | 74mg | |
リン | 100mg | |
鉄 | 1.9mg | |
亜鉛 | 13.2mg |
ビタミン | レチノール | 22μg |
---|---|---|
ビタミンD | 0μg | |
ビタミンE | 1.2mg | |
ビタミンB1 | 0.04mg | |
ビタミンB2 | 0.14mg | |
ナイアシン | 1.4mg | |
ビタミンB6 | 0.08mg | |
ビタミンB12 | 28.1μg | |
パントテン酸 | 0.59mg | |
ビタミンC | 3mg |
かき等の食品の栄養比較日本食品標準成分表2015年版(七訂) 可食部100g当たり
かき | あさり | 牛乳 | |
---|---|---|---|
タンパク質(g) | 6.6 | 6 | 3.3 |
脂質(g) | 1.4 | 0.3 | 3.8 |
炭水化物(g) | 4.7 | 0.4 | 4.8 |
飽和脂肪酸(g) | 0.23 | 0.02 | 2.33 |
不飽和脂肪酸(g) | 0.50 | 0.05 | 0.99 |
かき | あさり | 牛乳 | |
---|---|---|---|
コレステロール(mg) | 51 | 40 | 12 |
ナトリウム(mg) | 520 | 870 | 41 |
マグネシウム(mg) | 74 | 100 | 10 |
鉄(mg) | 1.9 | 3.8 | 0.02 |
亜鉛(mg) | 13.2 | 1.0 | 0.4 |
よく、牡蠣であたった、食中毒と聞きますが、大丈夫なのでしょうか?
牡蠣の主な食中毒の原因はノロウイルスとも呼ばれるSRSV(小型球形ウィルス)によるもので、体調が悪い時や疲れている時などにたくさん食べると食中毒が起こりやすいです。
ノロウイルスは、厚生労働省の指針で、中心温度85~90℃で、90秒以上加熱すると死滅すると言われております。
加熱調理する時は、中心までしっかり火を通して下さい。
広島県の場合、生食用牡蠣は基準値が定められており、この基準をクリアーしたものでないと生食用としては出荷出来ません。
【成分規格】
- ・一般生菌数 50,000/g 以下
- ・E.coli 230/100g 以下
- ・腸炎ビブリオ 100/g以下
また、ノロウイルスが養殖海域で発生(=陽性)した場合、その海域の牡蠣は生食用としては出荷出来なくなり、加熱用に切り替えて出荷可能となります。
次回以降の検査で「陰性」と確認されるまで生食用としては出荷されません。
牡蠣好きですが、おいしいからいっぱい食べても大丈夫?
なんでもそうですが、ほどほどに!
冷え性の方は要注意
生牡蠣を大量に摂取した場合、体が冷えてしまう可能性がありますので、温かい飲み物を用意し調整してください。
亜鉛による影響
牡蠣は非常に栄養価が高い食材で、さまざまなミネラルを含んでいます。
亜鉛は、その一つですが、含有量が多いミネラルです。
亜鉛には、様々な効能がありますが、これを過剰摂取した場合、逆に体に悪影響を与える可能性があります。
亜鉛の過剰摂取は、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛などの副作用が起こることがありますので、以前、牡蠣の過剰摂取でこれらの副作用が出たことがある方は摂取量に注意してください。